propyonの日記

情報科学を学ぶ黄色いネズミ

(書評)「SICPを始めたかったからプログラミングGaucheを読んだよという話」〜SchemeでWebアプリケーションまで作りたい人向け

おすすめできる人

おすすめできない人

  • Schemeに関して最低限の文法が知られればいいという人
  • プログラミングがてんでだめな人
  • Emacsが嫌いな人

本の内容

Schemeという関数型言語の処理系Gaucheに関する本です.本書ではその環境構築から始めてWebアプリケーションまで作れるようになるまでの知識が書かれています.

環境構築などに関して本書を参考にした記事が以下にあります.

propyon.hateblo.jp

読んだ感想

自分がこの本を読んだのはSICPという本をやるためだったのでWebアプリケーションまでカバーしている本書は正直重すぎだなぁと思いました(実際にWebアプリケーションの部分は読まなかった).

後,本書の説明は他のプログラミング言語を触れたことがある人向けだと思ったので全くの初心者にはおすすめしません.

個人的に登場する概念に新しいもの(私は関数型言語が初めてだったので)が多く,読み解くのが結構大変でしたが,非常に勉強していて楽しかったです.

SchemeのMinimalismという思想には共感しましたし,リストで出来上がっているのがかなり面白かったです.

本書ではEmacsでの環境構築が非常に推されていて,推されるがままに自分もEmacsを始めた結果その自由性に魅了されるという思わぬ副産物もありました.

ですから本書を読まなかったらよかったというわけではないですが,SICPを始めたいだけならばGaucheをインストールしてもうひとつのScheme入門をやってGaucheユーザーレファレンスを読みながら勉強すれば十分だと思います.

この記事で出てきた本

プログラミングGauche

プログラミングGauche